金融経済教育推進機構(J‑FLEC)の「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」によれば、70代・二人以上世帯の金融資産(預貯金、投資、保険などを含む)の平均は約 1923万円。(Yahoo!ファイナンス)
ただし、この平均は“資産を多く持つ世帯”に引き上げられた数字で、実態の中心を示すわけではない。実際の中央値(“真ん中の世帯”)は約 800万円 となっている。(Yahoo!ファイナンス)
また、同調査では「金融資産をほとんど持っていない(あるいはゼロに近い)」世帯の割合も少なくない — 70代二人以上世帯では約 20.8% が“金融資産非保有”との報告。(Yahoo!ファイナンス)
つまり、70代世帯の“貯蓄の現実”は大きく分かれていて、「資産に余裕ある層」と「資産が乏しい層」で二極化が起きているのが実態だ。
✅ 注意すべき「平均 vs. 中央値」「資産ゼロ層」の意味
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平均値の限界 — 平均は一部の大きな資産を持つ世帯の影響で数字が大きく見える。だから「70代はみんな2000万円近く持ってる」と思うのは危険。
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中央値の方が“リアル” — 中央値は“世帯を貯蓄順で並べたとき真ん中の世帯”の数値。多数派の“普通レベル”を示すものとして、現実感がある。
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貯蓄ゼロ・低資産層の存在 — 20 〜 30%近くの世帯が“ほとんど貯蓄なし”状態。年金だけで生活している場合、医療費や予想外の出費で厳しくなる可能性が高い。
🧐 なぜ「差が大きい」のか — 背後にある事情
このような資産格差は、以下のような要因によって生まれていると思われる:
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定年退職金や現役時代の所得の差
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持ち家の有無、住宅ローンの完済状況
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投資・保険・金融リテラシーの差
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健康状態や介護リスク
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世帯構成(単身か二人以上か)
つまり、70代シニアといっても「誰もが安心」というわけではなく、個々の人生・経済状況で大きく違うんだ。
✍️ 僕の感想 — 現実を知って備えることの重要性
このデータを見て思うのは、平均値だけ見て「まあ大丈夫だろう」と思うのは危険だってこと。特にこれから高齢になる人・ご両親世代を考えるなら、
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貯蓄の“中央値”を参考に自分や家族の資産の現状を把握する
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年金・貯蓄・保険・生活コストを含めたリアルな資産設計をする
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“備えゼロ層”のリスク(病気、不測の事態、老後の生活費)を想定する
――そういう冷静な準備が大事だって思う。
Source: 芸能人ニュース速報