【芸能】野沢直子「若い子の区別がつかない」「流行がわからない」…“感性の鈍化”を考える

話題になる。

住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「Blue Ocean」。“プロフェッショナルの素顔に迫る”をテーマに、各界で活躍されている素敵な方々をゲストに迎えて話を伺うコーナーBlue Ocean Professional supported by あきゅらいず」。

10月17日(月)のゲストは、お笑いタレント野沢直子さん。今回の放送では、10月に出版した2冊の書籍「老いてきたけど、まぁ~いっか。」「半月の夜」について語ってくれました。

野沢直子さん、住吉美紀

1963年生まれ、東京都出身の野沢さん。1984年吉本興業に入社し、芸能界デビュー。その後、バラエティ番組「夢で逢えたら」(フジテレビ系)などで人気者に。1991年に日本での芸能活動休止を宣言して渡米。1993年アメリカでのバンド仲間として知り合ったボブ・リンプさんと結婚し、同年に格闘家の長女、真珠・野沢オークレアさんを出産。1996年に次女・珊瑚さん、2001年に長男・海さんを出産。現在もアメリカ在住で、年に数度、日本に帰国してテレビや劇場で活動しています。

野沢さんが活動中のElectric Machine Gun Titsのステージ写真から

そんな野沢さんが、還暦を前にして60歳からの生き方について語ったエッセイ集「老いてきたけど、まぁ~いっか。」(ダイヤモンド社)と、“老後”“老い”をテーマにした書き下ろし小説「半月の夜」(KADOKAWA)を出版し、話題を呼んでいます。

野沢直子さん

◆“日本のコンビニ”のクオリティに感動!

住吉:アメリカで3人のお子さんたちの育児を終えられていますが、最近はどんな感じの日々を送られているのですか?

野沢:全員が大人になっちゃって。一番下も21歳で、ほとんど手を離れている状態です。全然手がかからないですね。

住吉:ご自分の時間は一気に増えましたか?

野沢:急に増えた感じですよね。アメリカの子育ては送り迎えが大変なんですよ。学校や習い事、サッカーの練習とか、いちいち車で連れて行かないといけなかったんですけど、それも終わりました。

住吉:野沢さんは、10月5日(水)にエッセイ「老いてきたけど、まぁ~いっか。」をご出版されました。今回は、その発売を機に来日されています。

まずは、このコーナーテーマでもある“プロフェッショナルの素顔”に迫ろうと思います。スタッフに聞いたところによると、日本のコンビニにハマっているそうですね?

野沢:ハマっているというか、海外に住んでいる日本人あるあるだと思うんですけど、帰ってきたらやっぱりコンビニに行っちゃいます。毎日行きますね。おにぎりスイーツも全部おいしいし、ちょっとしたコスメも買えるし、雑誌も買えるし、「なんて楽しい場所なんだろう~!」って思っています。

住吉:全部が小容量なのもいいですよね。

野沢:そう! 小容量なのもすごく好き(笑)! 冷凍食品もめちゃくちゃレベルが高くて、すごくおいしい。(日本に来るときは)いつもウィークリーマンションに泊まるんですけど、近くにセブンイレブンがあると毎日行きますね。

住吉:絶対、店員さんに覚えられていますね(笑)

野沢:「よく来る派手な日本人だな」って思っていると思う。日に3回くらい行くこともありますよ(笑)

住吉:ええっ!? すごい! 今回買って感動したお菓子などはありますか?

野沢あんバターパンですね。セブンイレブンすごいところは、ラッピングペーパーのようなものが、ちゃんとパンの上に付いていることです。おそらく、具が寄らないようになっているんですよ。

◆“老い”をポジティブに受け止める

住吉:「老いてきたけど、まぁ~いっか。」を出版されましたが、野沢さんは老いという言葉からは程遠い感じがします。

野沢ありがとうございます!

住吉:(老いに)向き合って感じることがいろいろとあり、実感とか具体的なエピソードを書かれていますよね。

野沢:そうですね。40代ぐらいのときは(老いを)そんなに感じていなくって、50代に入っても「なんかいけちゃうかな?」って感じだったんです。でも、55歳を過ぎたぐらいから急激に老いてきて「あれ?」って。

住吉:体力的な面ですか?

野沢:「ばね指」(※指の腱鞘炎の一種。指を曲げて伸ばそうとしたときに、突然、バネを弾いたように動く状態のこと)になったんです。それがきっかけで、第一関節がぼこっとなる「へバーデン結節」(※指の第1関節が変形して曲がってしまう原因不明の疾患)にもなって、「結構いろいろ体に出てくるんだな」と思ったんです。

私は更年期障害もなく、これまで肩こりや腰痛もなくこれたのですが、手にいろいろきているんですよ。それはどうやら骨が弱くなっているっていうことらしいです。あとは、感性もちょっと鈍ってくるというか。

住吉:感性!?

野沢:ええ。若い子の間で流行っているものがわかんなくなってくるの。子どもたちが言っていることがわかんなくなってきたり、SNSとかを見ても“何が流行っているのか”っていう輪郭が見えなくなってきている感じがすごく起きてきて。

若い子の顔の区別もつかなくなってきているし。みんな同じ顔に見えちゃう(笑)。それが一気にきたので、「こんなはずでは……」って思っています。

長女・真珠さん、野沢さん、次女・珊瑚さんのスリーショット

野沢:よく、芸能人の女性の方が「これから歳を取るのが楽しみです」みたいなことを言っているのを見ると、「嘘つくんじゃねぇよ! いいことなんか1個もねぇよ!」ってすごく思う(笑)。そういったことを本にしたいなって思いました。

住吉:結果として、本ではすごくポジティブに“じゃあどうしたいか”ってことが書かれていますよね。“自分らしく自由にやりたいことをやる”みたいな。

野沢:そうですね。落ち込んでいても仕方がないし。(老いは)全員に起こることなので、最初から「老いることが楽しみだ」って言える人はいないんじゃないかなって勝手に思っています。

「こんなはずじゃなかった」って絶対に感じていると思うので、そこで「自分だけじゃない」って共感していただきたかった。「へこんでいても仕方がないので、この先、楽しく生きていきましょう!」みたいなことを自分にも言い聞かせながら、みなさんにも伝えている感じです(笑)

住吉:拝読しましたが、還暦に近くなくても、どの世代にも刺さるというか。私にとっては激しくうなずくことばかりでした。

野沢ありがとうございます!

住吉:“良性のわがまま”とかね。“人に迷惑はかけないけど、自分が後悔しないように生きたほうがいい”というメッセージが綴られていました。

野沢:それは50歳前後ぐらいから思っていたんですけど、折り返し地点を超えると「そんなに時間がないんだ」と感じて。「やりたくない」とか「会いたくないけど、あの人に会わなきゃ」みたいなことは、時間がもったいないと思ったんです。「会いたくないのなら、会うのはやめよう」って感じになりました。

住吉:どの世代でも共感する言葉と、野沢さんの元気さが伝わる本だと思います。実は最近、「半月の夜」(KADOKAWA)という小説もお書きになっているんですよね。これも老いと向き合う作品だとか?

野沢:そうです。子育てが終わり、仕事が一段落して「もしかしたら仕事もリタイアできるかも」と考える時期が来ている方って、やっぱり自分の人生がどうだったのかを振り返ると思うんです。両作品とも、ゴールは「今までがイケてなくても、これから先、幸せを目指してもいい」ってことですね。

住吉:素敵です。響く方は多いと思いますので、ぜひ手に取ってみてください!

野沢直子さん

<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/bo/
特設サイト:https://www.tfm.co.jp/bo/aky/

野沢直子「若い子の区別がつかない」「流行がわからない」…“感性の鈍化”を考える

(出典 news.nicovideo.jp)

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Source: 芸能野次馬ヤロウ

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