【手のひら返し】東京五輪無観客は「誰のため、何のため」 政府は開催の意味や意義を説明すべき

1: なまえないよぉ~ 2021/07/18(日) 18:00:33.31 _USER9
東京オリンピック(五輪)サッカー日本代表のDF吉田麻也が17日、有観客での大会開催を再検討してほしいと訴えた。

スペイン戦後に、無観客での開催に触れ「何とかもう一度考えて欲しい。真剣に検討してほしい」と発言。国民が見ることができないことに「誰のための、何のためのオリンピックなのか」と、疑問を投げかけた。

もちろん、感染が再拡大している状況は分かっている。医療従事者らが「命をかけて戦ってくれているのは重々理解している」とし「オリンピックができるだけで感謝しないといけない立場にあるのは理解しています」。それでも声を上げずにいられなかった。

8年前に東京開催が決まって以来、多くの選手を取材した。ほとんどの選手が「みんなに見てほしい」と言った。世話になった家族や恩師に「見てほしい」。マイナーな競技を生で見てもらうことで「知ってほしい」。だからこそ、選手たちは人生をかけて地元五輪を目指した。「見てほしい」が、原動力になった。

ところが、新型コロナ禍で大会が延期になり、選手たちの言葉から「見てほしい」が消えた。観戦どころか、開催すら危ぶまれたからだ。繰り返される緊急事態宣言。自粛を強いられた人たちの政府への怒りの矛先は、五輪に向かった。選手も矢面に立たされた。

そんな中でも、サッカーや野球、ゴルフなどのプロスポーツは、新型コロナ禍でも早くから再開にかじを切っていた。「興業」に「価値」が認められているからだろう。プロ選手は競技をし、ファンに見てもらうのが仕事。だから、吉田の気持ちは分かる。「無観客なら、やる意味がない」というのも、プロとして当然の考えなのだとも思う。

確かに、観客の果たす役割は大きい。新競技のサーフィンやスケートボードなどは、観客の歓声も競技の一部。自転車BMXフリースタイルの中村輪夢は「ファンと1つになるのが、僕らの大会」と話したことがある。若者人気獲得を狙ってIOCが加えた「新しいスポーツ」は、本来観客なしでは成り立たない。

個人的には、しっかり感染対策をとれば観客を入れてもリスクは大きくはならないと思う。サッカーの欧州選手権、テニスのウィンブルドンも、多くの観客が入っていた。国内でもプロ野球やJリーグ、大相撲は人数を制限しながら入れている。サッカーのスペイン戦も有観客だった。もちろん、リスクはあるが、限定的にはできたはずだ。

分科会の心配も分かる。確かに、五輪はプロ野球とは違う。有観客のスタンドを見て、国民の自粛への気持ちが緩むこともあるだろう。「中止」を求める声も「無観客」に求めるものに変わっていた。感染拡大で緊急事態宣言が出るのだから、仕方ないとは思う。

ただ、しっかりとした説明もなく五輪へ突き進む政府が、逆風を押さえ込むために「無観客」が使ったように思えてならない。本来は、しっかりと五輪開催の意味や意義を説明すべきだった。五輪開催に関する管首相のメッセージが弱すぎて「無観客」をメッセージにするしかなかったのか。

現実的には、今から有観客は無理。現状を考えれば仕方ないと思うし、五輪だけを目指してきた多くの選手は「開催してくれるだけで感謝します」という。それでも決定までの過程、その後の対応でIOC、政府、組織委員会に対するモヤモヤ感は残る。だからこそ、吉田の「真剣にもう1度、検討していただきたい」という言葉が響いた。【荻島弘一】(ニッカンスポーツ・コム/記者コラム「OGGIのOh! Olympic」)

日刊スポーツ7/18(日) 16:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff19a496687e3f68cafe83452b6c4b3c79e55995

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Source: 芸能トピ++

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