なぜ「世にも奇妙な物語」は支持され続けるのか

1: なまえないよぉ~ 2021/06/26(土) 13:56:14.72 _USER9
6月26日夜、昨年11月以来7カ月ぶりに「世にも奇妙な物語 ’21夏の特別編」(フジテレビ系)が放送されます。今回は上白石萌歌さんの「デジャヴ」、加藤シゲアキさんの「三途の川アウトレットパーク」、ピース・又吉直樹さんの「成る」、吉瀬美智子さんの「あと15秒で死ぬ」の4作を放送。人気声優の梶裕貴さんが死神役で出演というトピックスもあり、放送前からネット上で話題を集めています。

「世にも奇妙な物語」は1990年4月のスタート以来、31年にわたって放送されている長寿番組。なぜ放送され続け、どこが評価されているのでしょうか。

「世にも奇妙な物語」が他の長寿番組と決定的に異なるのは“年2回程度の特番”という放送形式。このペースを続けることによって、各作品のクオリティーを下げず、視聴者に飽きられることなく放送されてきました。

 さらに、長寿番組化を支えているのは“オムニバスドラマ”というジャンルの希少性。連続ドラマではなく単発ドラマ、しかも、短時間の物語をテンポよく見せていく形式の特番はこの番組と「ほんとにあった怖い話」(フジテレビ系、年1回放送)くらいであり、めったに見られないことから固定ファンを生んできました。

 以前から、「日本でオムニバスドラマはヒットしない」「オムニバスドラマは経費と労力がかかる」などの理由から極端に少なく、例えば、ゴールデン・プライム帯では2012年の「東野圭吾ミステリーズ」(フジテレビ系)、2014年の「おやじの背中」(TBS系)、「55歳からのハローライフ」(NHK)などが連ドラ化された程度にとどまっています。

 また、「奇妙な物語を描く」というシンプルなコンセプトのため、作品の自由度が高いのも長寿番組化につながった理由の一つ。ストーリーを作る上での制約はほとんどなく、ホラー、SF、コメディー、ヒューマン、ラブストーリーなど変幻自在で「何が飛び出すか分からない」おもちゃ箱のような楽しさが支持されているようです。

 その「短時間の映像をテンポよく見せる」「何が飛び出すかわからない楽しさ」の2点はネット動画に慣れた人々にもフィットしやすい要素だけに、若年層にも受け入れやすいドラマと言えるのではないでしょうか。

コアなファンと業界内で評価されているのは、クリエイターの顔ぶれ。特に演出は初期から、鈴木雅之さん、星護さん、落合正幸さん、河野圭太さんらフジテレビの名作を手がけてきたメンバーや、堤幸彦さん、岩井俊二さん、本広克行さんら映画監督などがそろい、ベテランと若手が競い合うように技量を発揮しているため、クオリティーの高さには定評があります。

 さらに、相沢友子さん、北川悦吏子さん、君塚良一さん、黒岩勉さん、森ハヤシさん、両沢和幸さんら「現在第一線で活躍している脚本家が飛躍のきっかけをつかんだ」という意味で、登竜門としての価値も見逃せません。

 一方、俳優たちにとっても、主演を務めることで“旬の俳優”というお墨付きを得られる「世にも奇妙な物語」は「一度は出てみたい」という番組。つまり、長きにわたって、クリエイターは「作りたい」、俳優は「出たい」番組であり続けているのです。

 最後に1つ挙げておきたいのは、ストーリーテラーを務めるタモリさんの姿を見られる貴重さ。不思議、怖さ、笑い、シュールなど「どんな物語が放送されても、タモリさんが現れることによって視聴者の感情がリセットされ、次の作品を楽しめる」という欠かせない存在なのです。

 貴重なのは視聴者だけでなく、フジテレビにとっても同様。「笑っていいとも!」「ヨルタモリ」終了後、ほぼ唯一の出演番組だけに、タモリさんとの重要な接点として位置付けられているようですし、まだまだ元気な姿を見せてくれるでしょう。

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Source: 芸能トピ++

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