3時のヒロインが『いのちの停車場』に感涙!映画館で語り合う、両親と相方への想い

感動。

3人の個性と絶妙なバランスが生みだす笑いで、人気急上昇中のお笑いトリオ「3時のヒロイン」。テレビライブYouTubeと次々と活躍の場を広げている「3時のヒロイン」の福田麻貴、ゆめっち、かなでが、『いのちの停車場』(5月21日公開※一部劇場を除く)を、映画館を特別に貸し切って、いち早く鑑賞。「泣きました。家族に感謝を伝えたくなった」と声をそろえる彼女たちが、それぞれの恩人の存在や、映画館で観るべきポイントなどを笑いあり、涙あり!で熱く語り合った。

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■「自分の人生観が変わるような気がしました」

現役医師であり作家としても活動する南杏子の同名小説を、日本アカデミー賞受賞監督であり、『八日目の蝉』(11)などの成島出監督が吉永小百合主演で映画化した本作。金沢にある「まほろば診療所」を舞台に、東京からやってきた医師の咲和子(吉永) 、咲和子に出会い、医師になることに向き合い始めた青年の野呂(松坂桃李)、ある“とらわれていた過去”から歩み始めた看護師の麻世(広瀬すず)、彼らを見守る「まほろば診療所」の院長の仙川(西田敏行)が、患者やその家族に寄り添っていく姿を描く。

――本作では、命と真摯に向き合う医師や、自分らしい生き方を見つけていく患者や家族の姿が描かれています。まず、ご覧になった率直な感想を教えてください。

福田「すごく泣きました。映画を観ている間、ずっと家族のことを考えていましたが、観終わってからは『どうやって生きていこう』『自分の納得できる生き方というのはどういうものなんだろう』と自分の生き方についても考えています。命のすばらしさを改めて実感して、そういった意味では、なんだか自分の人生観が変わるような気がしました。世代としては、松坂桃李さんが演じた野呂くんと、広瀬すずさんが演じた麻世ちゃんに近い年齢なんですが、2人が少しずつ変わっていく姿には、とても胸を打たれましたね」

ゆめっち「私もめちゃめちゃ泣きました。吉永小百合さんがものすごくきれいで、見惚れてしまって…。瞬きする間もないくらい、お美しかった!あと私も、野呂くん、麻世ちゃんが成長していく姿が、とても印象的で。夢を持つこととか、乗り越えられなかった壁に向き合ってみることとか、そういった新しい一歩が見えるのがすごくいいなと思って。『夢って、どうやって作ったらいいんだろう』と思っている人にも、『こういうやり方があるんだな』と意欲が出てきそうな映画でした。私も頑張ろう!と思いました」

かなで「私は5回泣きました!『生死と向き合う時が来たら、自分だったらどうするだろう…』と自分のことと重ね合わせたり、家族のことを思い描きながら観ていました。いま、私のお母さんは元気ですし、会うといつもお互いの話を聞かずに自分のおしゃべりばかりしてしまうような親子なんです。劇中では、泉谷しげるさん演じる旦那さんが、(松金よね子が演じる)病気の奥さんに憎まれ口を叩く場面がありましたよね。私もお母さんがいるのが当たり前に思ってしまっていますが、それって決して当たり前のことじゃないんだなと感じました。『私は命についてちゃんと考えていなかったんだな』と、いま感じています」

福田「追体験したり、自分と重ね合わせることは、私も多かったな。きっと誰にとっても、身近な物語なんだと思う。ちょっと話が重たくなりますが、私は父親を亡くしていて。父が亡くなる時には、『どのような治療法をすべきか?』と選択を突きつけられる場面もあって、『本人にとってどうしたら一番幸せなのか』『家族はどうしたらいいのか』と考えたことを思い出しました。いまでも『どうすべきだったのか』と考えることがあります。映画を観ながら、患者さんたちの“家族の想い”という面でも、とても共感しました」

■「松坂桃李さんと広瀬すずちゃんのコンビが最高!」

――「まほろば診療所」で働く若い2人である野呂と麻世。彼らがもがきながら前進していく姿に胸を打たれたというお話がありましたが、特に印象深いシーンがあれば、教えてください。

福田「まず、松坂桃李さんと広瀬すずちゃんが、ものすごい美男美女です(笑)

かなで「桃李さん、本当にかっこいい」

ゆめっち「“のろまよ”コンビ、最高よね!」

福田「野呂くんと麻世ちゃんの絆が深まっていることがわかるシーンで、2人でラーメンを食べる場面がありましたよね。あのシーンは、観客が麻世ちゃん視点になって、野呂くんが話しかけてくるのをアップで見ることができる。野呂くんがビールを飲みながら、ふふって笑うところが、特にかっこよくてキュンとしちゃった。その表情に愛とか優しさとか、いろいろなものが詰まっているようで最高でしたね。麻世ちゃんはある出来事があってから、頑なになってしまっている女の子。『まほろば診療所』で過ごすうちに心が解けていくんですが、『麻世ちゃんに救いの場所が見つかったんだな』と思うと、すごく感動しました」

ゆめっち「私、すごく泣いたシーンがあって。野呂くんが、『自分のお父さんにちゃんと“ありがとう”と言えていない』と気づく瞬間がありましたよね。私も親やおじいちゃんおばあちゃんに、これまでしてもらったことへの恩返しができているのかな?と考えさせられました」

かなで「私もそこで、自分のことをすごく考えました。私、お母さんが大好きなんですよ。いまは離れて暮らしていますが、私はわがままだったなと思ったし、いつも家族に頼りっぱなしだなと思って…(泣)」

福田&ゆめっち「え、泣いてる!」

かなで「ごめんなさい。本当に家族が大好きなんです」

■「家族に“ありがとう”と伝えたくなった」

――本作を観た方にお話を聞くと、やはり「家族に感謝したくなった」という人が多いようです。皆さんが、両親やご家族に感謝していることがあれば教えてください。

福田「私はお母さんと2人暮らしだったので、上京する時にもお母さんを置いていくことがすごく気がかりだったんです。でも夢を叶えたいという気持ちもあったので、“月イチでお母さんに会いに大阪に行く”と決めて、上京しました。東京の私の家に、お母さんはいつも私の大好きな餃子を送ってくれるんですが、その段ボールの中に1万円を入れてくれていたりする。『ちょっとしかないけど、ごめんやで』という手紙が添えられていて、それを見た時に『絶対に売れよう』と決心しました。いまでも机の上にその手紙を置いて、頑張りどきに見返したり、ありがたみを噛み締めるようにしています」

ゆめっち「すごくいい話。泣きそうになった…」

福田「お父さんが亡くなった瞬間から、私はお母さんが生きていることが奇跡だと思うようになって。生きている間はいっぱい感謝して、恩返ししたいと思っています。やっぱり“生きている”ということは、一番尊いこと。私も親を亡くしてはじめて、そのありがたみがわかった。そういった経験がない方でも、この映画を観たら、家族がいることや、命の尊さが噛み締められる気がしています」

ゆめっち「中学生のころ、私は反抗期で、お父さんお母さんにひどいことを言っていたと思います。高校で寮に入って、家を離れてみると、ご飯を作ってくれたことや、洗濯や掃除など『いつもこんなに大変なことをやってくれていたんだ』と思うことばかり。『ありがたいな、私は甘えていたんだな』と実感しました。部活がつらくて『辞めたい』と思った時には、『あともう少し頑張ってみなさい。それでも無理だったら、迎えに行くよ』と言ってくれて。その言葉だけで頑張れたし、親の無償の愛を感じました。あれだけ反抗してきた私を、全部包んでくれたんです。本作を観て、家族のことがパッと頭に思い浮かびましたし、改めて、ちゃんと感謝を伝えないといけないなと思いました」

かなで「私も家族に感謝することばかりなんですが、なんだか恥ずかしくて、きちんと言うことはできていないですね。でもいまこうやって芸人をできているのも、日々を楽しく過ごせているのも、家族のおかげだと思います…(泣)」

福田「また泣いてる!もうええて!」

ゆめっち「あはは!」

かなで「すみません、泣き虫なんです。うちの親は一見ドライなので、言葉でなにかを言ってくれたりすることはないんですが、私たちが出るテレビを必ずチェックしてくれたり、ライブにも来てくれます。『あんた太り過ぎ』とか『身体、どれだけデカくなるの』と言ってきたりしますが、『いつも気にしてくれているな』とものすごく感じています。この映画を観て、『ありがとう』と言っておくべきだなと思いました」

■「私にとっての咲和子先生は相方!」

――吉永さん演じる咲和子先生の誠実な仕事ぶりを見て、野呂と麻世は成長を遂げていきます。皆さんにとって「この人のおかげで成長できた」と感じる、咲和子先生のような人はいらっしゃいますか?

福田「初めて就いてくれたマネージャーです。私はNSC大阪の女性タレントコースにいたんですが、そのNSCの面接から私を見てくれている人。私のしゃべりやダンスリーダーシップ性を評価してくれて、『お前はすごいから頑張れ』『お前はこういうことだってできる』と励まし続けてくれました。いまでも悩んだり、なにかあると、すぐに連絡しています。ただね、ポンコツなんですよ。『伝えるのを忘れていたけど、これからオーディションに行ってきて!』と言われたこともありますし、メガネを逆さにかけていたこともありました(笑)

ゆめっち「私は、高校の吹奏楽部の顧問、米田先生です。“鬼教師”という感じだったんですけれど、厳しくしてくれたことで『もっと頑張ろう』と思えることができたし、最後にはちゃんと褒めてくれる。米田先生のおかげで、精神的に成長できたと思っています。私、ちゃんと叱ってくれる人に愛を感じるタイプで。それって、相方にも思うことなんです。自分でもどうしようもない人間だなと思う時がありますが、それでも見捨てずに、叱る時は叱って、一緒に寄り添ってくれる。私にとっての咲和子先生は、米田先生と麻貴です!」

かなで「私は、大学の演劇専攻に通っていた時の先生です。当時、私は演技が全然うまくできなくて、よく怒られていました。でもそれで『頑張ろう』と思うことができました。結果的には、『あなたの演技、すばらしかったよ』という言葉もかけてくれて、咲和子先生に似た優しさがあったように感じています。そう考えてみても、私は周りに恵まれていて、いつも助けられてばかり。家族や相方、演劇専攻の先生も、そういった人たちがいなかったら、なにもできなかったと思います。周囲の環境や支えって、本当に大きなものなんだなと思います」

――劇中の「まほろば診療所」がメンバーの成長できる場であり、救いとなる場所だとすると、皆さんにとっての「まほろば診療所」は「3時のヒロイン」という3人でいる場所なのかもしれないですね。

ゆめっち「本当にそうかも!」

かなで「私が広瀬すずちゃん!」

福田「髪型だけやん。そうなると、私は2人を見守る咲和子先生かもしれないですね。咲和子先生、大変やな」

ゆめっち「背中を見て、ついていきます!」

――本当に3人のバランスがすばらしいです(笑)。最後に、本作を映画館で観る時のポイントがあればお聞かせください。

福田「やっぱり映画館って、集中して映画を観られるのがいいですよね。たっぷりとリアルな間を取るシーンなどは大画面だからこそ惹き込まれる!映画館って、テーマパークのような雰囲気があって、一歩足を踏み入れただけで、日常とは違う体験ができる場所だと思います」

ゆめっち「そうそう、テンションが上がる!『この大画面が、私のもの!』という、“映画を浴びる”という体験ができるよね。本作では野呂くんが一人の少女の願いを叶えようとして、一緒に海に行くシーンがありましたよね。あのシーンは、映画館で浴びたい!野呂くんと女の子が泳いでいるキラキラした時間を、一緒に見守っているような気持ちになれると思う。あの世界線、入りたい!」

かなで「私は好きな人ができたら、デート映画館に行きたい派なんです。映画館で同じものを観て、同じ感情になって、いろいろと感想を話し合うのが好きなんです」

福田「知らん、知らん!

かなで「本当に映画館が大好きなのよ!一人でもよく行くの。本作は、雪が降ったり、朝焼けシーンがあったりと、映像もものすごくきれいだったよね!映画館で観ると、映像美や音響も、鮮やかにこちらに伝わってくる。やっぱり映画は、映画館で観たいなと思っています」

取材・文/成田おり枝

「3時のヒロイン」が貸し切りの映画館で『いのちの停車場』を鑑賞!/撮影/河内彩

(出典 news.nicovideo.jp)

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Source: 芸能野次馬ヤロウ

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