「予想したとおりだ」
業界内からそんな声が聞こえてくる。加藤浩次がエージェント契約を結んでいた吉本興業から契約を切られたのである。ここで大事なことは加藤が契約解除を申し出たのではなく“吉本側から打ち切りを宣告された”ことだ。
そして、誰もがその背景に2年前のあの騒動を思い浮かべたことだろう。騒動を振り返ってみると、『雨上がり決死隊』の宮迫博之をはじめとする吉本芸人たちの闇営業騒動が報じられたのち、記者会見を開いた宮迫が吉本を非難する発言をしたことがきっかけで、事務所批判をする芸人が続出することになった。
芸人側に立った加藤は、自身がMCを務める『スッキリ』(日本テレビ系)で事務所を非難し、「経営陣が変わらないなら僕は辞める」と言い放った。俗にいう“加藤の乱”である。
結果はいまさら説明するまでもないが、経営陣は辞めることはなく加藤は吉本を辞め新たにエージェント契約を結ぶことになった。これにはネット上でも、《あれだけ啖呵を切ったのに情けないな》と加藤を非難する声も上がった。
吉本を辞めたことは間違いないのだが、エージェント契約ということで仕事は吉本経由で加藤に入ってくる。完全に吉本と切れたわけではない。こういう結果になったのは双方の思惑があったからなのだが、
「吉本としては頭にきていましたから“クビ”にしたかったんでしょうが、そうなるとレギュラー番組をいくつか抱えている加藤さんの分の収益がなくなる。特に『スッキリ』は毎週月~金曜日までの出演ですからね。加藤さんにしてみても、吉本から完全に離れてしまったら、今やっている仕事がすべてなくなる可能性もあったわけです。
そもそも事務所が契約して取ってきた仕事ですから、事務所と関係がなくなったらその仕事がなくなるというのは、一般的な職種においても特に理不尽な話ではありませんから。だけど事務所を辞めたからといって、即番組から降ろしてしまったら、吉本が世間の非難を浴びるのは目に見えています」(元吉本興業社員)
落としどころがエージェント契約だったわけだ。だが、遅かれ早かれ加藤がこうなると予想していた人は多い。そこにはテレビ局の思惑が関係してくる。
「局としては大手事務所に所属しているタレントをそう簡単に番組から外すことはできません。そこには忖度が存在します。視聴率が落ちてきたから打ち切りにしたい、あるいは出演者を変えたいと思っても簡単にできないのは、そんな理由があるからです。逆に事務所を辞めてしまったら外すのは簡単になりますが、今日日そんなことをしたら、事務所だけでなくテレビ局も非難轟々でしょう。
『スッキリ』は今年で放送開始15年になります。数字は悪くないのですが、そろそろ“フルモデルチェンジ”を考えているところです。当然MC陣も変わる。加藤さんが吉本と関係がなくなったことで切りやすくなったのは確かです」(日本テレビ関係者)
実際2年前の「加藤の乱」があった当時、テレビ局サイドとしては番組をリニューアルしたいと考えていた時期だったという。そんなときに加藤が吉本とエージェント契約を結んだことから、吉本への「忖度」もあって加藤をすぐに切ることはできなかったのだ。
しかし今回の契約終了を受けて、吉本と加藤の関係性が切れたことから、テレビ局としては加藤を切りやすくなったということだ。エージェント契約終了は番組サイドにとって、渡りに船だったことだろう。
加藤もショックだったが、それ以上に戦々恐々としているのは吉本とエージェント契約を交わした芸人たちだ。
全文はソース元で
3/16(火) 16:02
FRIDAY
加藤浩次のエージェント契約終了で『スッキリ』番組終了へ拍車か
https://news.yahoo.co.jp/articles/520db5e9e3a2ff2f0540e594b8f2a959378055da
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Source: 芸能トピ++