ネットのデマはなぜ一瞬で広がる?心理学的に見るとこうなる
SNSが当たり前になった今、「え?それデマだったの!?」という情報が驚くほどのスピードで広がることは珍しくない。
では、なぜ人はデマを“瞬間的に信じて拡散”してしまうのか?
ここでは、心理学的にわかっている5つの理由をわかりやすく解説していく。
① 感情が強い情報ほど人は拡散したくなる
怒り・驚き・恐怖など、感情を揺さぶる情報ほど脳は「共有せよ!」と反応する。
これは人間の“危険回避本能”の名残とされていて、感情的なニュースは冷静な事実よりも圧倒的に拡散されやすい。
② “みんなが言ってる”と信じてしまう同調バイアス
SNSは「誰が言っているか」よりも「どれだけ多く言っているか」が目に入りやすい。
いいね・リポストの数が多いと、それが真実かどうかとは別に“本当っぽく”見えてしまう。
③ 自分の考えに合う情報だけを信じがちな確証バイアス
人は自分の世界観に合う情報を優先して信じ、反対の情報は無意識に無視しやすい。
そのため、「自分の嫌いな政治家に関する悪い噂」などは、事実確認せずに広げやすくなる。
④ 早く伝えたほうが“賢く見える”心理が働く
SNSでは情報の鮮度が価値になる。
「誰よりも先に伝えたい」「速報を流したい」という承認欲求が、デマのチェックを甘くしてしまう。
⑤ “真偽を確かめるのが面倒”という脳の省エネ本能
正しいかどうか調べるには時間がかかる。
しかしXやTikTokはスクロールが速く、次から次へ情報が入ってくるため、脳は「とりあえず信じておく」というショートカットを選んでしまう。
まとめ:デマは“人間の心理が作り出す自然現象”
デマ拡散の背景には悪意だけでなく、
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感情
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同調
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承認欲求
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脳の省エネ
こうした誰にでもある心理が集まって起きる“現象”だと言える。
ネットでは必ずしも“情報が正しい順に広がるわけではない”。
だからこそ、一度立ち止まって「ちょっと待てよ?」と考える習慣が大事になる。
Source: 芸能人ニュース速報