🔎 何が起きてるか — “偽Windows Update画面”による新たな攻撃
最近、セキュリティ研究者たちが警告する新手のサイバー攻撃が確認されている。攻撃手法の名は ClickFix — 以下のような流れで被害に至る。 (Malwarebytes)
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怪しいウェブサイト(ポップアップ広告、成人向けサイト、海賊版サイトなど)を訪問すると、
→ ブラウザが突然 フルスクリーンで「Windows Update」画面 を表示。 -
この画面は本物そっくり。
→ そして「更新を完了するには…」「セキュリティアップデートが必要です」などと表示され、
→ ユーザーに Windows+R を押して 特定のコマンドを貼り付けろ/実行しろ、と誘導。 (Help Net Security) -
そのコマンドを実行すると、裏でマルウェアが密かにインストールされ、パスワードやブラウザのクッキー、場合によっては銀行情報・仮想通貨ウォレットの情報まで丸ごと盗まれる可能性あり。 (Gizmochina)
つまり――「いつもの Windows Update 画面だから安心」と思っても、それは偽物。
見慣れた画面に油断した瞬間、PCは乗っ取られる。
⚠️ なぜこの手口がかなり危険か
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本物そっくりの画面だから、ほとんど見破れない。
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通常のウイルス対策ソフトでは「怪しいファイルの実行」を防ぎづらい。
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ユーザー自身がコマンドを実行するので、“ウイルスが自動実行される”わけじゃなく、“自分でやらされた”状態。
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データ流出・乗っ取り・不正送金などの被害につながる可能性が非常に高い。
最近のレポートでは、こうした “偽更新画面 + ステガノグラフィーで画像にマルウェア隠す” 手口が使われており、セキュリティの専門家たちも「過去最も悪質な手口のひとつ」と警戒している。 (IoT OT Security News)
✅ “安全なPCライフ”を守るための対策リスト
以下は、この詐欺から身を守るために 今すぐできること。
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ブラウザで「Windows Update画面」が出たら、即タブ/ウィンドウを閉じる or ブラウザを終了
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Windowsの更新は、公式の「設定 → 更新とセキュリティ」からのみ実施
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不審なサイト・怪しい広告は開かない
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コマンドプロンプトや PowerShell を不用意に実行しない
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信頼できるセキュリティソフトを導入し、常に定義ファイルを最新に
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万が一感染したら:
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インターネットを切断
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パスワードをすべて変更(クリーンな別PCから)
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必要ならOS再インストール/初期化
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🔎 なぜ“Windows Update”を悪用するのか? — “信頼”を逆手にとる手口
攻撃者が「Windows Update」を選ぶのは、以下の理由からだと考えられている:
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ほとんどすべてのWindowsユーザーが馴染みある画面 → 違和感が出づらい
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セキュリティやアップデートは“当たり前の作業” → 抵抗が少ない
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“急ぎで更新しろ”というストレスや焦りを与えやすく、即実行を促しやすい
つまり、“信頼されているもの”を偽って使う――それが最大の武器。
📝 終わりに — “慣れ”が一番危険。疑うことが最初の防衛線
「Windows Update=安全」は、もう疑ったほうがいい時代になったんだと思う。
特にネットで広告や怪しいサイトをうろつくとき、
“慣れ”=最大の弱点になる。
・更新画面が出たら本当に公式か確認
・不安な時は一旦閉じる/システム設定から確認
・怪しい誘導には決して従わない
この“当たり前の警戒心”が、今は一番の防御策だ。
Source: 芸能人ニュース速報