太田光、ryuchellさん急死めぐり誹謗中傷を断罪 「人類はここまで落ちたか」

　１２日に２７歳で急死したタレントのｒｙｕｃｈｅｌｌ（りゅうちぇる）さんをしのぶ特集が１６日、ＴＢＳ系の生番組「サンデージャポン」（日曜午前９時５４分）で放送された。ｒｙｕｃｈｅｌｌさんはこの日、ゲストとして出演予定で取材のロケも依頼していたことも明らかにされた。同番組にはこれまでスタジオは２１回出演、ＶＴＲは４５回出演していた。

　ｒｙｕｃｈｅｌｌさんは、タレントｐｅｃｏ（２８）と結婚し、第１子男児（５）をもうけた。しかし、高校時代に母に「男性が好き」と打ち明けた過去があるなど、昨年８月に離婚をしても「新しい家族の形」として同居を続けた。

　司会で「爆笑問題」の太田光（５８）は「突き放したような言い方になりますけど、今、生きている人が大事だと僕は思う」とし、「今、生きている人を守ることを１番に考えるべきなんじゃないかな」と訴え、ｐｅｃｏや息子を気遣った。

　ｒｙｕｃｈｅｌｌさんの急死をめぐっては、ＳＮＳでの誹謗（ひぼう）中傷問題も浮上。太田は「この世の中は不快」とした上で、「頭のいい人であればあるほど、自分の居場所を一生見つからないまま過ごしていく。前提として、この世の中が生きづらいもの」「成功しているように見える人でもやっぱり一生、自分の居場所を探している」と持論を展開した。

　ＳＮＳの誹謗中傷については「ここまで匿名で悪意をぶつける。人類はここまで落ちたか。今が１番人間がひきょうになった。次の世代やＺ世代の後の世代は、親を見てあんな風にしたくないと思って段々と改善される」と予想も。それでも加害者に向けては「いったんでも人に対して書き込んだ人は、自分は絶対覚えていますよね。誰にも見つからなくても、自分はきっと一生覚えているだろうってことは、もしかしたら考えた方がいい」と呼びかけた。
中日スポーツ

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