【社会】ドラマ『相棒』の撮影現場でセクハラ、東映元社員の女性が労災申請「将来の夢つぶれた」

「将来の夢つぶれた」という言葉には胸が痛みます。何の悪いこともしていないのに、被害女性がこんなにも苦しまなければならないのは本当に悲しいことです。関係者は責任を取り、被害女性にできる限りの救済をして欲しいと思います。

東映で『仮面ライダー』『相棒』などの作品制作にあたった元社員の20代女性が6月22日、撮影現場でのセクハラなどが原因で適応障害を発症したとして、労基署に労災認定を申し立てた。

「東映のヒーロー番組が放映されている日曜の朝には、こんな会社がヒーローなんて作っているなんて矛盾している、ヒーローなんてこの世にいないんだなと感じています」(女性)

●東映が謝罪した「手を握るセクハラ

女性と労働組合がこの日、都内で記者会見を開いた。

女性側の説明によると、女性は2019年4月の入社後、ドラマ『相棒』の撮影現場でフリーランススタッフからLINEで「会いたい」とメッセージを送られたり、手を握られるなどのセクハラにあったという。

労働組合を通じた団体交渉を受けて、東映は弁護士による第三者調査を実施した。その結果、スタッフ2人による一連のセクハラが認定されたという。また、Aさんの相談を受けた社員の対応も、ハラスメントにはあたらないが「不適切だ」と結論づけた。

たとえば、女性へのヒアリングで、監査部の社員による「我慢をするべきと受け取られかねない発言」があったと認めている。東映は、フリーランススタッフに抗議したうえで、社員にも厳重注意したという。

一方で、文書で謝罪の言葉があったものの、そこから先の解決に向けて動きが見られないとして、女性は、東映にも賠償をもとめたい意向だ。

●30人の男性寮に女性は1人だけ「下着見つけられてしまうことも」

女性は2020年9月、『仮面ライダーリバイス』のアシスタントプロデューサーとなり、過重労働が常態化したことが決定打となって、体調を崩した。2021年6月に休職して、同7月には適応障害と診断された。

女性の過重労働をめぐっては、時間外労働に対する割増賃金未払いなどがあったとして、労基署から是正勧告が出され、会社側も2022年4月にその事実を認めている。

上記の第三者調査で認められたセクハラや、長時間労働が理由となって、遅くとも2020年2月7日に適応障害が発症したとして、このたび労災認定を申請した。発症直前の1カ月は80時間を超える時間外労働があったとしている。

また、申立てでは、30人の男性労働者が暮らす東映の男性寮でたった1人だけ入れられたことも配慮に欠け、精神的苦痛を感じたと主張している。

女性の部屋の前が男性風呂だったことから、風呂上がりの男性がたくさん通っていたほか、共用のランドリーに取り忘れた下着を男性社員が見つけて恥ずかしい思いをしたという。

●告発によって映像業界で働きにくくなった

女性は現在、転職先でデスクワークをしているという。セクハラなどを告発したブログが話題になったことなどから、「最終面接まで進んだ会社からも『これ君だよね』と言われて、体よく断られてしまうことがあった」として、映像業界からいったん離れることにしたという。

「本当はまた元気に東映で働きたかった。これは映像業界全体の問題だと思います」(女性)

告発のあとには、女性のもとに別の東映スタッフからも同じようなハラスメント被害を受けていたなどと声が届いたという。

「私は賠償を第一に考えております。自分の人生プランを崩され、将来の夢をなくされた点について賠償をしてほしい」(女性)

裁判も選択肢の一つとして検討しているという。

ドラマ『相棒』の撮影現場でセクハラ、東映元社員の女性が労災申請「将来の夢つぶれた」

(出典 news.nicovideo.jp)

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Source: 芸能野次馬ヤロウ

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