【芸能】『コナン』黒ずくめの組織は「信頼関係一切なし」 声優陣が分析「お互いに探りあっている感じ」

確かに、黒ずくめの組織のメンバーたちは信頼関係がまったくないように思えますね。誰を信用していいのか分からない探り合いのような感覚が、物語を盛り上げている一因なのかもしれません。

 アニメ映画名探偵コナン 黒鉄の魚影』の公開を記念して、声優陣の公式インタビューが公開された。第2弾は堀之紀(ジン役)、立木文彦ウォッカ)、小山茉美ベルモット)、古谷徹バーボン)のスペシャルインタビューとなっており、黒ずくめの組織の世界を語り尽くしている。なお、興収は公開18日間で観客動員557万人、興行収入79.7億円を記録したことが、配給の東宝より発表された。

【画像】ひえっ…”黒ずくめの組織”ベルモット&バーボンの新場面カット

 シリーズ第26弾となる今作は、公開初日で観客動員数は58万人、興行収入は8.5億円を突破。配給の東宝によるとこの数字は、映画『コナンシリーズ1位のヒット作『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(2022年公開 最終興収97.8億円)対比で163%という記録とし、1997年の1作目公開から26年目にしてシリーズ初の興収100億円超えが狙えると説明している。

 『名探偵コナン 黒鉄の魚影』は、東京・八丈島近海に建設された海洋施設『パシフィック・ブイ』を舞台に、『新技術』を巡りコナン、そして灰原哀に黒い影が忍び寄り…コナンと敵対する黒ずくめの組織を中心としたストーリー。宿敵・黒ずくめの組織に灰原の正体=シェリー宮野志保であるとバレてしまうのか? ある騒動に巻き込まれる物語が展開される。

■完成した台本を読んだときはどんな印象をお持ちでしたか?
堀 :相変わらずスケールが大きいなと思いました。予想がつかない展開も多くて面白かったです。
あとはね、哀ちゃんの覚悟と言いますか……あの子は見ているといじらしいんだよね。

古谷:全然ジンじゃない(笑)

(一同笑い)

堀 :いやいや、中身はシェリーだけどさ、もしそのことを知らないで哀ちゃんが目の前にいたら、
ジンといえどもさすがに助けるでしょ?

立木:さすがにジンの兄貴でも(笑)

堀 :シェリーだってことを知らなければきっとそうしちゃうよ。

古谷:堀ちゃん、哀ちゃんのこと結構好きでしょ?

堀 :そうそう、好きなの。

(一同笑い)

堀 :ジンって組織の人間の名前以外で口にするのはほとんど「シェリー」なんだよね。だからどうしても林原さんが演じているキャラクターに目がいっちゃうのよ。それに、元々シェリーが持っていた覚悟を哀ちゃんも持っちゃってるじゃない?だから余計に感情移入しちゃうんだよね。

■小山さんはいかがでしたか?
小山:最初に読んだときは、難しすぎて何が何だかわからなくて(笑)。それでその後に2、3回読んでみたんだけどやっぱりわからなくて。その頃、偶然古谷さんと別の現場でお会いした時に少し時間があったので、色々とレクチャーしてもらいました。「これってこうだよね?」って確認したりして。

堀 :わかってなくてあんな芝居するんだから本当にすごいよね。

(一同笑い) 

■トリプルフェイスを演じわけるのも大変だと思いますが、古谷さんはいかがでしたか?

古谷劇場版は毎作品、一難去ってまた一難という感じで何度も山が来て、常にハラハラドキドキさせられる、まさに大スペクタクル作品という印象があったんですけど、今回は読み終わった後に「ラブストーリーじゃん」って思いました。その感覚がすごく新鮮でしたね。

■個人的にはウォッカっていい人だなって思いました。

(一同笑い)

■ぶつぶつ言いながらもキールに丁寧に説明してあげたり、案内までしてあげて……。

立木:よかったです(笑)ウォッカって実は空気は読める人なんですよ。

小山:意外にね(笑)

立木:そう、意外に(笑)ウォッカも少しずつ成長してきているんじゃないですかね。でも、個人的には完成した作品を観終わった後に「ちょっと怖いな」と思ったんですよ。自分で言うのも変なのですが、「こんなに怖く演じたかな?」って。台本を読んでお芝居した時には気付かなかったんですけどね。

■ジンとウォッカベルモットバーボンタッグを組むことも多いと思いますが、それぞれの関係性や、黒ずくめの組織自体をどう思いますか?

堀 :僕はね、ジンは誰も信じていないと思ってる。

小山:そうね、それは言えてる! 信頼関係一切なし!

堀 :あとね、僕の中ではだけど、ジンはウォッカに対して最大の信頼をしているけど、信用はしていない。

立木:それは僕も感じています。

堀 :だからウォッカと言えども何かしくじったら多分ジンは撃つでしょうね。ジンにとってはあの方もラムもどうでもよくて、唯一忠誠を誓っているのは「組織」だけだと思います。

小山:私も誰も信頼していないと思います。ベルは今までずっと必ず単独行動。誰とも一緒に動いていなかったんだけど、先日のTVアニメ(第1079話「黒ずくめの謀略(正体)」)ではみんなでキャメルを探し回るというシーンがあったんです。キャンティ、コルン、キールもいるんですけど、「ベルはいつも個人で動いているから、一緒に動いていて不思議な気持ちがしますね」って言われて納得しました。バーボンとも別にバディとは思っていないんです。全然誰の事も信じていないし、どちらかというと腹の探り合い。

古谷:それはあるね。お互いの秘密を握り合っているし。

小山:よく一緒に車に乗っているけど、お互いに探りあっている感じ。

堀 :ベルモットがやっていることがばれたら、シェリーより先に殺されるよね。

小山:そうかも。裏切り者としてね。

古谷:でもベルモットは組織のトップと直接つながっているから手出しは出来ないんだよね。

小山:そんなところも面白いと思います。徒党を組んでいるように見えて、実はみんな信頼してないし
バラバラの事を考えていますから。

■その中でジンに忠誠を誓っているのがウォッカですね。

(一同笑い)

立木:そうなんです、唯一ですよね。もうね、ジンへの愛ですよ。嫌われたらおしまいだって気持ちで
演じています。

(一同笑い)

立木:殺されるよりなにより嫌われることが嫌なんじゃないかなと思っています。

堀 :こっちはね、感じているよ。ウォッカの愛は本当に感じている。

(一同笑い)

■でも、いざとなったら……。

堀 :ほら、それとこれとは別だから。

(一同笑い)

堀 :だって好きだって言ってくれる女性を全部受け入れていたら大変じゃない。

立木:でも、例えばウォッカが女だとしたら……

(一同爆笑!)

堀 :ウォッカが女だったら気持ち悪いよ!

立木:あ、気持ち悪いですか…そっか…。でもウォッカの中ではバディなんです。

堀 :さっきも言った通り、ジンはウォッカのことを心から信頼はしているんだよ。任せられるとも
思っているし、記憶力もいいしね。ただ、信用はしていない。

立木:はい、それはとても感じています(笑)。個人的には、ベルモットバーボンの関係性が深すぎて
つかみきれない感じがミステリアスで魅力的だなって思っています。

古谷:二人とも明らかにされていないことが多いからね。

■今回、ラムが登場したのはまた新しい展開だったと思いますが、それによって更に謎が深まりあの方が遠くなった気がします。そんなラムとやり取りをしているのが…

古谷バーボンですね! バーボンはラムと直接やり取りしていますから。ただ、声を変えられているのでまだ正体はわかっていないんです。

■古谷さん、今回も安室でもあり降谷でもありバーボンでもあり、トリプルフェイスとして大活躍でした。

古谷:でも、僕が思っていたほどじゃなかったので少し残念でしたけどね。

(一同笑い)

■今作の見どころと、ファンの方たちへのメッセージをお願いします。

立木:今回の作品は、自分も黒ずくめの組織のメンバーとして、最終回ではないけれど集大成的な部分もあると思って演じました。この作品の舞台も、キャラクターたちが大活躍するべく与えられた舞台だと思っていますし、色々な魅力的なキャラクターが登場しますので、ぜひ堪能してほしいです。

堀 :見どころが満載だよね。おそらく何回も観てくれるっていうのは、一回では観きれないってことだと思うし、観るに値する作品だと思います。最後までハラハラドキドキが続いているし、今までの25作をいい意味でリスペクトしながらも新しい作品になったと思うので、ぜひ楽しんでご覧ください。

小山:とにかくワンカットワンカット見逃さないでほしいし、一言一句聞き逃さないでほしいです。創意工夫されていて、最後までとても楽しめるようによくできている作品だと思います。多分一回だけではわからないところもあると思いますので、何回でも観てください。

古谷:台本を読んだときはアクションやスペクタクル部分がいつもの劇場版に比べたら少ないのかなと思っていたのですが、完成した作品を観たら全然違いました。結構早い段階から驚きの連続で、高揚感があって、クライマックスすごいことになっていました。更に舞台が大海原! 背景の美しさや波や太陽の描写もすごいです。これは大きなスクリーンで何度でも観たいと思いました。黒ずくめの組織がメインで出てくるだけあって、がっつりコナン君たちと対決するのも見どころです。一回では絶対に全ては把握できないと思うので、何回も劇場で楽しんでほしいです。そして歴代の数字をしのぐ作品になれるよう、皆さんのお力を貸していただきたいですね。バーボンの魅力もぜひ満喫してください。

■『名探偵コナン 黒鉄の魚影』興収の流れ
公開1日目:観客動員58万2776人 興収8億5883万7700円
公開3日間:観客動員217万6407人 興収31億4638万7340
公開10日間:観客動員4072179人、興収58億6665万4490円
公開18日間:観客動員:557万人、興収:79.7億円

劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』スペシャルインタビュー(左から)立木文彦、堀之紀、小山茉美、古谷徹 (C)2023青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

(出典 news.nicovideo.jp)

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Source: 芸能野次馬ヤロウ

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