FA権を行使して西武からオリックスに移籍、球界屈指の「打てる捕手」として知られる森友哉捕手(27)の来季のパフォーマンスに注目が集まりそうだ。
オリックスと4年総額20億円(推定)と大型契約を結び移籍した森は入団会見で「金額や契約期間ではなく、来てほしいという気持ちなどすべての言葉が響いた。3連覇に貢献したい」と意気揚々と語った。
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大阪府堺市出身、オリックス・ジュニアとして活躍した過去もあり、「地元」凱旋となる。捕手としての行く末を考えたときに、日本一に輝いた名将・中嶋監督の存在も大きかったという。「中嶋監督のもとでプレーし、まだまだレベルアップできると思いました」とキッパリ。捕手出身で「ナカジマジック」といわれるたくみな選手起用で知られる中嶋監督の下で、どんな上積みを示せるか、注目を集めそうだ。
一方で負けていられないのは古巣の西武にもある。正捕手・森を欠き、苦しい戦いを強いられそうだが、ベテラン捕手が気を吐いている。
西武の岡田雅利捕手(33)と熊代聖人2軍外野守備走塁コーチ(33)は24日、埼玉・川越市の川越プリンスホテルで恒例のトークショーを開いた。
西武ファンにはおなじみとなっているトークショーのチケットは、発売5分で完売するほどの人気ぶりで約240人のファンは、2人の軽妙なやり取りを楽しんだという。
中でも盛り上がりを見せたのは岡田の最後のあいさつだった。大阪桐蔭の後輩でもある森友哉がFA権を行使してオリックスに移籍したことを受け「来年は森友哉が抜けてライバルとして戦っていきます。僕がオリックスを、森友哉をやっつけます!」と高らかに「打倒・森」を宣言したのだ。
この岡田の発言に関してはこんな声も。
「年は離れていても岡田と森は大阪桐蔭の先輩、後輩として公使共に仲が良く、同期入団で切磋琢磨してきた仲です。捕手として悩むことの多かった森を支えたのは岡田の存在も大きかったといわれています」(放送関係者)
一方、昨年岡田をめぐって森の発言が注目を集めたこともあった。
昨年FA権を取得、3年契約を球団と結んだ岡田について森は自身の契約更改でこんな発言をしていた。
「シーズン中から『よそのチームに行かんといて!』と話していたので、残ってくれてありがたい。ライバルでもあるんですけど、相談相手というかすごく頼りにしている一人。ライオンズには欠かせない選手」と非常に頼りにしていると語っていた。
一方でこの発言があったにも関わらず、森自身はあっさりと翌年、FA権を行使して他球団へ移籍したことになる。
「岡田には『よそに行かないで!』といいながら、自身はオリックスへ移籍ですから。岡田としてははしごを外されたと感じてもおかしくないでしょう」(同)
岡田は今季7月に左膝の手術を行い、1試合の出場にとどまった。来季は完全復活を目指している。
移籍した森にとっても捕手として磐石の地位を築けるかは不透明だ。中嶋オリックスでは捕手併用制を取り入れており、来季も若月、頓宮らと正捕手の座を争うことになる。特に若月はエース山本と2年連続バッテリー賞を受賞するなど息の合ったところを見せており、「絶対エース」の信頼を得られるかが、森にとっては最初の試金石となりそうだ。
FAに関しては主力が移籍したチームどうしの水面下での駆け引きも野球の醍醐味といわれる。来季の2球団の戦いの行方も話題を集めそうだ。
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Source: 芸能野次馬ヤロウ