【芸能】ニューヨーク、初の著書は「フランス映画のよう」　別々にインタビューするも「ほぼ内容が一緒」で苦笑い

　お笑いコンビ・ニューヨーク（嶋佐和也、屋敷裕政）が22日、都内で行われた自身初の書籍『今更のはじめまして』（ワニブックス）発売記念イベント前囲み取材に出席した。

【写真】お渡し会で笑顔を見せるニューヨーク

　同書は、ニューヨークの2人が出会う前の学生時代、NSC（吉本興業の養成所）で出会いコンビ結成後の芸人生活など、それぞれの視点で自身の人生を振り返った一冊。巻末には、テレビに出始めたタイミングが一緒の先輩芸人・マヂカルラブリー（野田クリスタル、村上）との対談が掲載されている。

　「インタビュー形式で聞いてくださり、そのまま文章にしてもらった」という2人。インタビューは別々に行ったため、相方の章にどんなことが書かれているのか、知らない状態で著書が発売されたという。嶋佐は屋敷の分も含め、すべて読んだと明かし「びっくりしたんですけど、芸人になってからの部分は、ほぼ内容が一緒でした。お互い同じ思い出を、ただただ違う言い回しで書いていた」と話し、笑いを誘った。

　そんな中、屋敷は嶋佐の章を読んでいないと告白。「自分の出ている番組を見る以上の恥ずかしさがある」として「エゴサーチをすると、どうやら同じことを書いていた」と苦笑いを浮かべた。

　芸人仲間の見取り図、バイク川崎バイクらが声をかけてくれる中、後輩のゆにばーす・川瀬名人には「めっちゃおもんなかった」と言われたとしょんぼり。屋敷は「（ニューヨークの人生は）波乱万丈とは真逆。普通の人間が芸人になっていくさまをフランス映画のように書いた本なんで」と説明した。「ハリウッド映画みたいなものが好きな人からすれば『なんじゃこら！』となると思います。芸人さんが書いた自伝の中で、1番事件は起きていない」と語った。

　芸人のエッセイをよく読む嶋佐は、波乱万丈な出来事が書かれている東京ダイナマイト・ハチミツ二郎やチャンス大城の自伝を例に挙げ「ぜひくらべて読んでほしいです。家系ラーメンとおかゆくらい違う。（ニューヨークの著書は）ラーメンでもない」と例えた。

　屋敷は「自分って何もないなと思っている人に読んでいただけたら、もしかしたら勇気みたいなものを与えられるのかなと思いました」と同書をアピール。嶋佐は「僕の人生をすべて書いたのに、とんでもないスピードで読み終わりました。なんのストレスもなく、漫画本のように読めます。ぜひ手にとってほしいです」と呼びかけた。