【日本ハム】新庄ビッグボス、一部報道に来季続投は「未定です!!」も…現時点での評価、今後の課題は？

注目される。

モデル・タレントとして活躍するユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「ONE MORNING」。8月12日（金）放送のコーナー「リポビタンD TREND NET」は、プロ野球・北海道日本ハムファイターズの「ビッグボス」こと「新庄剛志監督」にフォーカスしました。

パーソナリティの吉田明世、ユージ

プロ野球・北海道日本ハムファイターズの「ビッグボス」こと新庄剛志監督。8月9日（火）の一部報道によると「来シーズンも監督続投決定」とありましたが、本人はインスタグラムでその報道を否定。コメントも添えられていて、「球団の評価は嬉しいですが、残り試合の選手の成長によっては、来年監督続投はまだ未定です!!」と訂正していました。

ユージ：監督1年目の今シーズン、チームはリーグ最下位と低迷するなか、球団側からは高い評価を受けているという新庄ビッグボス。今のところ、どんな成果を残し、どんな課題があるのでしょうか？この時間は、スポーツジャーナリストの生島淳さんにお話を伺います。

◆新庄ビッグボスの評価は？

ユージ：これまでの新庄ビッグボスですが、人によって評価が大きく分かれているような気がします。まずは、良い評価としてはどんなことが挙げられますか？

生島：当初は「ファイターズの負けが込むのではないか？」と心配していたのですが、健闘していると思います。若手の積極的な起用によって、成長を促していることは非常に大きいです。野村佑希選手、清宮幸太郎選手、今川優馬選手、万波中正選手など、U-25の選手達をレギュラーに抜擢しています。なかなか定着できない選手もいますが、2、3年後には代表選手になるであろうと思います。こうした若手の有望株を積極的に登用して、いいムードを作っていると評価していいと思います。

ユージ：新庄ビッグボスと言えば、発言もそうですけど一挙手一投足が目立ちますよね。新庄ビッグボスは目の前の勝利よりも、チームを育てることを大切にされているイメージがあると思うのですが、いかがですか？

生島：そこに関しては、議論をしないといけないと思っています。基本的にプロ野球は、目の前の勝利に全力を尽くすべきだなと思います。入団会見などでは「優勝は目指さない」とおっしゃっていましたが、8月までは1日1日を大切にしていって、9月に優勝が見えるようだったら頑張る、みたいな話だったと思います。一気に優勝を狙うよりも、若手の育成のほうに舵を切って、それでじっくりファイターズを育てていく。明解で分かりやすい指揮をしているなと思います。

吉田：他に評価できるポイントとして挙げられることはありますか？

生島： 8月11日（木・祝）、パ・リーグの首位・西武に延長戦で勝ちましたが、接戦を拾えるチームになっていると思います。リリーフ陣の整備が進んでいてルーキーの北山亘基投手、4年前の夏の甲子園で話題になった秋田・金足農業高校出身の吉田輝星投手。これまでなかなか戦力になりきれていなかったのですが、彼が中継ぎとしてしっかり対等してきているので、これは予想外でした。

今年は正直、もうちょっと負けるかなと思っていたのですが、現時点でCS進出は苦しいですが、それなりに戦えるチームを作っています。何となくポジティブなムードが感じられるので、それはビッグボス監督の手腕によるものではないかなと思います。

ユージ：確かにおっしゃるとおりで、野球は成績が一番大事になってくるのですが……。ただ、ビッグボスの魅力は負けが続いたとしても、ビッグボスが持つポジティブなムードがチームに伝わりますし、見ているこちら側にも伝わっている気がしますよね。

◆今後の課題は？

ユージ：一方で、課題として挙げられるのはどんなことでしょうか？

生島：監督が采配で目立ち過ぎるということがあります。試合の序盤で「奇策」を弄することがあり、一死走者一・三塁、4番野村佑希選手の場面でダブルスチールを仕掛けたことがあります。一塁ランナーがアウトになったとしても、三塁から一人ランナーを帰して一点を取る。この場合、4番を信用してないのかな？と思ってしまうことがありました。わりと監督の采配で細かく1点を取ろうとすることがあり、もっと大胆に攻めて欲しいと思うのは私だけでしょうか。意外と監督の力で点を取りにいこうとしているなと思います。

ユージ：ワンアウトですし、一塁、三塁にランナーが出ていて、しかも4番。ここで4番を信じないで1点を取りにいくということですね。

◆監督続投となった場合…求められることとは？

吉田：監督1年目ですが、球団側から見ると高い評価を受けているといえる新庄ビッグボス。今のところ、どうなるか分かりませんが、もし来シーズンも監督続投となった場合、監督として、これから求められることは？

生島：続投となれば、CS進出が求められると思います。3位を狙えるチーム作りです。打線は今シーズン若手を起用しているので、プラスアルファがかなり見込めると思います。来年は先発の整備など、チームの編成の案件もありますが、このあたりを整備していってチーム力をアップすることも大事ですが、新しい球場（2023年3月開業予定「エスコンフィールド北海道」）ができるのが1つポイントなので、そのあたりも楽しみにしています。

ユージ：新庄ビッグボスの発言もそうですが、少なくともチームにスポットライトが当たったことは間違いなので、今後の動きも注目が集まりそうです。