「孤独感がある」約3人に1人…政府の実態調査で判明、男女ともに30代が最多

30代が最多

モデルタレントとして活躍するユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「ONE MORNING」。4月13日(水)放送のコーナーリポビタンD TREND NET」のテーマは「『孤独感がある』およそ3人に1人、政府の実態調査で判明」。学習院大学 非常勤講師・塚越健司さんに解説していただきました。

※写真はイメージです

去年12月に政府が初めておこなった、「孤独・孤立」の実態把握に関する全国調査「人々のつながりに関する基礎調査」(16歳以上・約2万人を対象に実施)の結果が、4月8日(金)に公表されました。およそ3人に1人が「孤独感がある」と回答し、その割合は20~30歳代で高い傾向があったことが分かりました。

「どの程度、孤独であると感じることがあるか」との質問に、「しばしばある・常にある」と答えた人が4.5%、「時々ある」が14.5%、「たまにある」が17.4%でした。合計で36.4%、つまり約3人に1人が何らかの形で孤独を感じていることがわかりました。

男女別にみると、孤独感が「しばしばある・常にある」と回答した人の割合は、男性が4.9%、女性が4.1%。年齢階級別にみると、男女ともに30歳代の割合が最も高い結果となりました(男性8.3%、女性7.3%)。

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吉田:今回は、情報社会学がご専門の学習院大学 非常勤講師・塚越健司さんにお話を伺います。塚越さんは、この調査結果をどのようにご覧になりましたか?

塚越:孤独は“個人の問題”と思われがちですが、非常に深刻な社会問題です。孤独を感じる過度として高齢世代は、20代・30代と比べて少ないのですが、昨今、高齢世代は「孤独死」が深刻化しています。2018年東京都23区だけでも5,500人を超えており、年々増加傾向です。日本全体だと、もっと数字は大きいと思いますね。

フリーライター・菅野久美子さんの「超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる」(毎日新聞出版)という本があります。(特殊清掃の)現場を清掃する特殊清掃員を追ったものですが、孤独死された方は、最終的に尊厳が保たれた最期とは言い難いです。20代、30代の若者が孤独感を強く感じているなら、早急の課題だと思います。

吉田:「孤独感がある」と回答した年代は、20代と30代が高い傾向にありました。この理由としては、どのようなことが考えられますか?

塚越:やはりコロナに伴うリモートオンライン化によって、対面でのコミュニケーションができなくなったのが課題だと思います。オンラインは便利なので、コロナ収束後も一定程度利用されていきますので、オンラインという手段がある中で、対面コミュニケーションは「あえて選ぶ選択肢」になっていくと思います。

ユージ:あえて「会いましょう」となると、「オンラインではできない何か用事があるのかな?」と思いますよね。

塚越:あまりコミュニケーションが得意ではない方は「じゃあ、オンラインでいいです」ということになり、ますます対面コミュニケーションを避けがちになってしまいます。そうなると、寂しさを感じてしまって「対面コミュニケーションをしたいな」と思ったときには、いろんな意味でハードルが高くなって(対面が)難しくなってしまうと思います。

人と会うことは、そもそもさまざまなコストがかかります。それらをコストカットすればするほど、人間関係や恋愛、結婚などにも大きく影響してきます。感染対策も重要ですが、コミュニケーション不足に起因する、うつ病を含めたさまざまな疾病を考慮すれば、人間の尊厳としての対面コミュニケーションを大事にするきっかけになると思います。

ユージ:今回の調査結果を踏まえ、「孤独・孤立問題」に関して、どのような対策が必要だと思われますか?

塚越:オンラインコミュニケーションと対面コミュニケーションの違いについて、もう一度考える必要があると思います。オンラインコミュニケーションは便利で重要ですが、若者たちに選択肢のひとつとして、対面コミュニケーションも大事ということを注視していきたいですね。リスナーのみなさんが、自分ができる範囲で他者と積極的にコミュニケーションを取っていってほしいと思います。

吉田:孤独が決して悪いことではないですし、あえて選んでいる方もたくさんいらっしゃると思うのですが、自分が苦しくなる孤独はなるべく避けたいですよね。

ユージ:孤独に気付かないで、周りを見渡したときに「誰もいなかった……」ってこともありえますからね。そうならないようにしてほしいですね。

<今日のユジコメ>
僕自身も孤独感を感じたり、つらいことがあったときに人に打ち明けられないタイプです。人前で明るく振る舞うことは得意ですが、悩んでいる姿を見せることが得意ではありません。

学生時代も悩みがたくさんありましたが、学校の先生や親にも言えず、友達には僕の明るいイメージがあるので、そのイメージを崩したくないし、僕の悩みでみんなを悩ませたくなくて言えませんでした。

大人になって見つけた、自分の中でうまく対処する方法が「どこかに書く、または口に出す」です。シャワーを浴びているときなどに、1人しかいない空間で、悩みをぶつぶつと口に出したりすると、誰かからの返事をもらうよりも、自分が口に出したことで、少しすっきりしたこともありました。

それすらできないときは、箇条書きでもいいので感情を紙に書いて、人に見られたくなかったら丸めて捨てちゃってもいいです。孤独感や不安、つらさなどを感じたときは、とにかく自分の体の中にため込まずに、吐き出すのがいいのかなと思います。

番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月~金曜6:00~9:00
パーソナリティユージ、吉田明世
番組Webサイトhttps://www.tfm.co.jp/one/

「孤独感がある」約3人に1人…政府の実態調査で判明、男女ともに30代が最多

(出典 news.nicovideo.jp)

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Source: 芸能野次馬ヤロウ

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